インターネットの活用(4) 必要なスキル

インターネットの活用にはこれまで述べたように、いくつかの方法があります。予算がたくさんあって、大手の開発会社に委託できる方はそれが最も安全で効果的な方法かもしれません。一流のプロによる適切なアドバイスや先端技術の提供を受けられます。
ここでは、少ない予算でご自身のアイデアや小規模な商材をネットで扱う方法を説明していきます。その場合、いくつかのスキルがや知識が必要になります。また、ネットにはたくさんの人が参加していますので競争も存在していることも意識する必要があります。
スキルを分類すると下記の通りとなります。
1)構想力
2)運用力
3)技術力
となります。ネットの活用だけでなく、何かを物事を進めるときに必要になるスキルでもあります。簡単に説明していきます。
1)構想力
一番最初に必要となるスキルは構想力となります。構想力と書くと難しそうですが、現状とゴールを認識して言語化(もしくは図式化)できればOKです。言語化したものを構想と呼びます。構想の段階では必ずしも現状からゴールへの道筋は見えていなくても問題ありません。ここはご自身に担って頂かなくてはいけない要素となります。
例えば、素敵なアクセサリーを作っている方がご自身の作品をネットを通してたくさんの人達に作品を届けたいときには、素敵なアクセサリーを作っていることが現状となります。そしてたくさんの人に届けたいというのがゴールとなります。
なんだか当たり前のことと思われるかもしれませんが、専門用語で要件定義と言われるこの能力は、ご自身でネットを活用する場合も、他の会社さんにお仕事を依頼する場合もとても大事なことです。他の会社さんにお願いする場合、細かくいろいろな条件を決めなくてはいけない場合も出てきます。

2)運用力
二番目に必要となるスキルは運用力となります。これはまた大まかに2つの要素に分解することができます(4つに分けることもできます)。構想に時間軸や道筋(実現方法)を加えた計画というものを作る計画スキルがその一つ目、計画と現実のずれを随時修正する実行スキルが二つ目です。このふたつは時に互いに関係を持っていて、計画に従って実行し、実行の結果ゴールの見直しをすることになります。この2つは基本お客様が手綱をとりますが私たちもお手伝いができるところです。ネットの活用が始まってからの現状認識と次のアクションを決めて実行していくスキルとなります。
例えば、素敵なアクセサリーをどのように周知して、月にいくつ届けたいのかなど計画を立てて実行します。月末に実績を確認して、来月発表する新しいアクセサリーを多くの人に届けるにはどうしたらいいのかなど次の計画を立てたりします。つまり計画と現状を見比べながら次のアクションを決めていきます。ビジネス書などではPDCA(Plan-Do-Check-Action)を回すなどとも呼ばれています。
スモールビジネスであれば、ご自身のペースでこのサイクルを回していけばよいと思いますし、他の会社さんが関係する場合はアドバイスを得たり、変更に伴う調整も必要になってくるでしょう。

3)技術力
三番目のスキルは構想を実現するための個別の能力です。ビジネスプランの立案、エンジニアリングやアート、広告宣伝など、ここは私たちやいろいろな会社さんが主に担っていくところです。現在では、GoogleやAmazonといったとても大きな会社さんたちもきめ細かくお手伝いをしてくれます。
例えば、春の装いに合うかわいいアクセサリーを作ってたくさんの人に知ってもらいたいときにサイトに素敵な写真と特別なページを追加したいときには、サイトを少し変更することになるでしょう。また、Googleの広告や検索の力を適切に借りれば、春のお出かけに素敵なブローチを探している人にあなたのアクセサリーを知ってもらうことができるでしょう。こういったネット上のアクションは慣れている人には簡単でも、そうでない人にはどうしていいかわかりにくいかもしれません。ご自身で勉強してもいいし、こういったサービスを提供している会社さんにお願いするのもよいと思います。

私たちWayGoでは、1)~3)まで、いろいろな段階からお手伝いをさせて頂くことができますので、お気軽にお声がけください。

インターネットの活用(2) 初期コスト

インターネットを使ってビジネスをするにはどのくらいのコストがかかるのでしょうか。

実現したい内容によってコストは変わってきますが、なるべくコストを下げて活用する場合を考えます。

コストは初期費用運営費用に分かれます。初期費用は最初に掛かるコストで、主にサイトの構築費用です。私たちでお手伝いする場合、10万円くらい(A)からと考えて頂いてよいかと思います。できることは限定されますが、インターネットへのデビューとしてはこのあたりからでも可能です。

初期コストを更に抑えたい場合、無料のホームページ作成サイトもあります。ご自身でサイト構築をすることで初期コストを抑えることが可能です。
 Wix(ウィックス):https://ja.wix.com/
 jimdo(ジンドゥー):https://www.jimdo.com/jp/

サイトの構築と書きましたが、具体的にはどのようなものでしょうか。サイトとはインターネットサイトを略して読んでいます。別の呼び方ではホームページとも呼ばれます(厳密には同じではありませんが)。インターネットサイトとはその名の通りインターネット上のサイト(場所・敷地)で、インターネット上に登録されたあなたの場所となります。

つまり、サイトの構築とはインターネット上にお客様の専用の場所を構築するということになります。初期コストをかけて専用のサイトを作る場合は戸建ての建物を建てることを想像して頂けるとわかりやすいかもしれません。これに対して無料のホームページ作成サイトは集合住宅を想像して頂けるとよいかもしれません。

インターネットにはドメインと呼ばれる「住所」を登録してくれる会社と、レンタルサーバーと呼ばれる「場所」を提供してくれる会社があります(どちらもお役所とは関係のない私企業や団体というところが、インターネットの面白いところですね)。両方をセットで受けてくれるところが大半です。

ドメインは例えば今ご覧頂いているサイトであれば「www.waygo.co.jp」になります。この名前は世界で一つだけしか登録されません。重複しないように登録会社・団体で世界的に管理されています。ご自身で取得する場合、これの登録におおよそ4,000円(B)掛かります。年間の管理費用も4,000円(C)程度かかります。
お名前.com : https://www.onamae.com/
Xdomain : https://www.xdomain.ne.jp/

レンタルサーバーとはレンタルしてくれるサーバーのことです。サーバーというのは、簡単に言えばインターネットにつながっているコンピューターと考えて頂ければよいかと思います。サイト(ホームページ)を作るということはサーバーの中に、読んだり見たりしてもらうデータ(やプログラム)を入れておくことになります。

今読んで頂いているこの文章はサーバーの中に入っているのです。それをインターネットを通してお手元のパソコンやスマホに表示されていることになります。

お客様ご自身でパソコンを買ってきて難しい設定を行ってインターネットにつなぐことでサーバーを作ることもできるのですが、膨大な知識や手間がかかることやお金も余分に掛かるので現実的ではありません。専門の会社さんがレンタルしてくれるサーバー(レンタルサーバー)を使うことが一般的です。ドメイン取得とレンタルサーバーを同じ会社にお願いすることで、ネット上の設定を簡単にすることが可能です。お客様自身でレンタルサーバーを借りる場合、コスト的には年間12,000円(D)程度になります。
お名前サーバー : https://www.onamae-server.com/
XServer : https://www.xserver.ne.jp/

ここまでのサイト構築に掛かるコストをまとめると下記の通りとなります。

ケース1 私たちがお手伝いする場合 = (A) = 10万円

ケース2 無料サイトを利用する場合 = 0円

ケース3 ご自身で作業する場合 = (B) + (C) +(D) = 2万円

住所(ドメイン)と場所(レンタルサーバー)が準備できたら、インターネット上のお店を作ります。

次のページでご説明していきます。