IoTについて その2 (Arduino/RaspBerryPi)

IoTという言葉が広く使われるようになったのは、マイコンボードの標準化も一つのきっかけになっているのではないでしょうか。

マイコンボードは文字通りマイコン(マイクロコンピューター)が載っているボード(基板)で、プログラムによっていろいろな制御を行うものです。

マイコンボードは洗濯機や電子レンジ、テレビのリモコンなどいたるところに使われていて、暮らしを便利にしてくれています。ただ、これらは使われる家電製品に向けて専用に作られているので、他の用途には使えません。

マイコンのプログラムを作ることでいろいろな用途に使える汎用のマイコンボードが昔から売られていました。ただ、これらは独自設計になっていたため広く使われることはありませんでした。そのためプログラムやハードウェアの資産が蓄積されることがなく、毎回ゼロから開発するしかなく、開発費も高く、量産効果も出ない状況が続きました。

そのような中で、2つの標準的なマイコンボードが生まれ普及してきました。

【Arudino】アルディーノ
2005年にイタリアで始まったプロジェクトから生まれた開発環境とマイコンボードです。
昔ながらの8/16bitマイコンを使っていてOSはありません。プログラムはC言語で記述します。OSがないためCPU資源をプログラマが全て管理でき、マイクロ秒単位のリアルタイム制御が可能になります。CPU性能が高くないため複雑な処理は困難です。
価格は1,500円~3,000円程度です。

【RaspBerryPi】ラズベリーパイ
2010年代に販売されたModelAから機能強化が続けられているマイコンボードです。標準でLinux系のOSが準備されています。OSが搭載されているため完全なリアルタイム制御には不向きですが、CPU性能が比較的高いため、パソコンに近い複雑な制御を行えます。
価格は7,000円前後です。

両者とも大きさやコネクタの配置がある程度標準化されているため、取り付ける周辺回路も豊富に販売されています。このため、実現しようとする機能を市販品で賄えることも多々あり、プロトタイプを短期間で安価に実現することが可能になります。

但し、耐ノイズ性能をはじめとする環境性能や機械的強度については保証がされないため、実運用についてはしっかりとした技術検証や、各種対策、製品用の基板の開発も検討が必要となります。

私たちWayGoではIoTなどハードウェアを利用した商品開発にも対応して参ります。

waygoについて

waygoと書いて「わごう」と読みます。

荒川区の小さな会社です。ホームページ作成、プログラムやハード設計などお手伝い致します。

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