IoT(あいおーてぃ)について その1

IoTという言葉を耳にするようになりました。「Internet of Things」のことだよと言われても更にわからなくなりますね。直訳するとインターネット物(もの)でしょうか。専門家は別として、この言葉を聞いてはっきりと理解できる人は少ない様に思います。そんなとき、IoTの反対語から考えると分かりやすいかもしれません。

では、反対語は何でしょうか。元々インターネットはコンピューター同士をつないで情報をやりとりするために発達してきました。スマホもコンピューターですので、スマホ同士でメールを送ったり、パソコンからスマホにメールを送ったり。銀行などが使っている大きなコンピューターとATMをつないでいるのも今はインターネットです。こういった使い方は当たり前なのでIoTのような特定の名前はついていないようです。

これに対して世の中の物理的な「物」や「状態」とコンピュータをネットワークでつなぐことをIoTと呼ぶようです。例えば、ホームエレクトロニクスといって、センサーや家電をインターネットにつないで便利にするようなこともIoTと呼んでいますね。実は昔からやってきていることではあるのですが(Wikipediaなどによると1999年に初めてIoTという言葉が使われたようです)。よく耳にするようになったのは、技術が発展してきて使いやすくなり、応用した商品や事業が増えてきたためと思われます。この言葉の使い方は広い意味でのIoTとなります。

最近よく使われるもう少し狭い意味(定義)では、センサーやモーターを小型のコンピューターを介してネットワーク(やコンピュータ)につないで自動化などを行うことを指すようです。水分量を計りながら庭の植木鉢の水やりを自動化するとか、電気のスマートメーター、自動販売機の欠品検出、工場での生産実績収集、等実は昔からやっていたことを最近はIoTと呼ぶことが多いようです。

試作のハード開発で数百万円、ソフト開発も数百万円掛かっていたようなことが、今はハード数万、ソフト開発も簡単なプロトタイプまでなら数十万円で一通りできるようになりました。もちろん人命や財産に関わるものには別途本格的な開発が必要ですが。

低価格なだけでなく納期もとても短くなりました。ハードウェアやソフトウェアのライブラリ化(あらかじめ作っておいて組み合わせる作り方)が発達してきた恩恵です。

従来はコストや納期であきらめていたことも容易に試すことができるようになり、用途も広がるというマーケットの拡大が起きるようになっています。より身近にコンピュータやネットワークが使われる時代になりそうです。

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